鹿肉メニューを
地域の“ソウルフード”
の定番に

長野県
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みんなのテンホウ
・コンソーシアム

対象品目:ジビエ

事業内容:飲食店販売

みんなのテンホウ<br/>・コンソーシアム
長野県

長野県産鹿肉を使った
餃子と竜田揚げを発売

「みんなのテンホウ」の名で、長野県内で餃子・ラーメン・定食の店を展開する「テンホウ・フーズ」(長野県諏訪市)。諏訪地方では「ソウルフード」と言われるほどの人気ぶりで、親子3世代で通える店として愛されています。
同社は2021年1月10日から15日間、県内産の鹿肉を使った特別メニューを、全32店舗で販売しました。定番メニューの餃子に鹿肉を使った「シカ肉餃子」(税込み480円)と、おろしニンニクしょうがダレが効いた「シカ肉竜田揚げ」(同680円)です。
自然豊かな長野県とはいえ、鹿肉料理になじみがある人はそう多くありません。注文したお客さんからは「柔らかくておいしい」との声が上がり、売れ行きも好調だったそうです。

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コロナ禍こそ
手を取り合って

材料となる鹿肉は、鹿の捕獲から食肉加工、調理までを行う「近福(ちかふく)加肉販売」(長野県茅野市)で仕入れました。主に首都圏の洋食店に鹿肉を販売していた同社では、新型コロナウイルスによる外食産業への打撃の影響で、鹿肉の2020年の取扱高が前の年に比べて半分に減ってしまいました。
一方、地元密着が売りのテンホウにもコロナの影響は及びました。流行第1波を受けて初の緊急事態宣言が出された時には、「お客さんの姿が消えた店もあった」と大石壮太郎(おおいし・そうたろう)社長は振り返ります。
しかし大石社長の胸の内には、「こんな時こそ事業者が手を取り合って新たな消費を生み出すべき」との思いがあったと言います。

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「鹿肉ってこんなに
柔らかいんだ」の声も

そこで、長野県が仲介役となって「みんなのテンホウ・コンソーシアム」を結成。「元気いただきますプロジェクト」キャンペーンとして、以前に鹿肉メニューを限定販売した際に材料を調達した「近福加肉販売」から鹿肉を買い取り、新メニューの「シカ肉餃子」を加えて販売しました。
キャンペーン期間は、くしくも流行第3波と重なり、客足は平常時の7割まで落ち込みました。当初見込んでいた販売数には及びませんでしたが、鹿肉メニューを実際に口にしたお客さんからは「鹿肉ってこんなに柔らかいんだ」「苦手意識があったけれど食べてみるとおいしい」とうれしい感想が寄せられました。
大石社長は「地域に身近な食品として鹿肉を根付かせること」を目指しています。鹿肉メニューの提供はできる限り継続し、「もっとおいしくなるよう、さらに改良を重ねていきたい」と話していました。