信州そば
大豊作の年のコロナ禍、
消費拡大へキャンペーン

長野県
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伊那市国産そば消費拡大
推進協議会

対象品目:そば

事業内容:飲食店販売

伊那市国産そば消費拡大<br/>推進協議会
長野県

大量の在庫に悩む、
“信州そば発祥の地”

「信州そば」の名前で知られる長野県産のそばは、信州を代表する特産品です。伊那市は、“信州そば発祥の地”として、特に力を入れてそばの栽培に取り組んでいます。
台風シーズンが収穫期と重なる日本のそばは、特に天候の影響を受けやすく、年によって作況のばらつきが多いという特徴があります。直近の2019年、20年は、県産そばの大豊作の年でした。伊那市などを管轄するJA上伊那では、19年の集荷量が664トン、20年が840トンで、この10年間でナンバーワンとなる記録を2年連続で塗り替えました。
しかし、よりにもよってこの大豊作の年に、コロナ禍に遭遇。県外からの観光客の往来は途絶え、上伊那産のそばの在庫は大量に余ってしまいました。そうした状況の中、そばを集荷するJA上伊那、そば粉など製造の日穀製粉、地元の伊那市などは「伊那市国産そば消費拡大推進協議会」をつくり、ピンチをチャンスに変える消費拡大キャンペーンに打って出ることにしました。

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セブンイレブンと
小諸そばが協力

そばの消費意欲が高まる年末年始に、コンビニエンスストア最大手の「セブンイレブン」と、首都圏でそばチェーンを展開する「小諸そば」とで、外国産に変えて上伊那産のそばを使った商品を提供しました。
まずは2020年12月1日~31日、長野・山梨両県のセブンイレブン660店舗で、「信州産蕎麦粉使用」とパッケージに記したざるそばやとろろそば、かき揚げそばなど11種類を販売。信州産をうたっていることもあり、長野県の店舗では、他の商品に先駆けて売り切れになる様子が各地で見られました。 年が明けて21年1月1日~31日には、小諸そば63店舗で、上伊那産の玄そばを原料に使った生そばの特別メニューを提供。再びコロナの流行が強まり、普段と比べると客足は限定的だったものの、お客さんからは「おいしい」との声が多く聞かれたそうです。

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国産のそばを見直す機会に

JA上伊那の下村篤(しもむら・あつし)常務理事は「一般の消費者にとって身近なお店で上伊那産のそばを食べてもらえたことに意味があった」と言います。
現状では国内の市場に出回るそばの多くは外国産が8割近くを占めています。大手の外食チェーンなどでは安定供給の観点から、外国産を原料に使うのが一般的だそうです。
下村常務理事は「これをきっかけに信州産ひいては上伊那産のそばのおいしさを知ってもらい、国産そばの消費拡大につなげていけたら」と期待していました。