在庫に困っている
九州の養殖魚を
全国の食卓へ

埼玉県
埼玉県

株式会社ゴトー養殖研究所

対象品目:水産物

事業内容:店舗販売

株式会社ゴトー養殖研究所
埼玉県

日本一の養殖魚生産地も
大幅な売上減

ゴトー養殖研究所は、養殖魚生産者に向けた水産用医薬品や飼料、ビタミンサプリメント等の研究開発や製造販売、また成魚の集荷・出荷業務を行っています。本社を埼玉県に置きながら、現場に近い存在になるべく、鹿児島県内2事業所を含め、九州に4事業所を構えます。
鹿児島は養殖のブリやカンパチの生産量が日本一。同社も長らくこれに貢献してきました。ところが、新型コロナ禍により居酒屋や寿司業態を中心としたカンパチの活魚販売は止まり売上は5割以上も落ち込み、ブリも北米のロックダウンにより今期は輸出できなくなりました。
例年なら来期の販売用に稚魚を入れるはずの生け簀には、出荷できない成魚が残ってしまっていました。成長し続ければ規格外となり売れなくもなる。業界は生産計画すら立てられない状況に陥っていました。

埼玉県

養殖のブリとカンパチで
全国的なキャンペーン展開

こうした養殖業界の逆境に、同社は危機感を持ち「何か一緒にやれることを」と本事業への参加を決めました。自社の利益ではなく「養殖魚を食卓に届けよう」という思いを大事にキャンペーン内容を組み立てた同社。
養殖魚の“入口から出口まで”に携わり、加工会社とも強い連携がとれるメリットなどを生かしつつ、在庫になってしまっている養殖のブリとカンパチの、全国の回転寿司チェーンや量販店にて、2月から3月にかけた特売キャンペーンを実施しました。
鹿児島県産の養殖ブリと養殖カンパチ、また大分県産の養殖ブリを、全国の述べ1,700店舗で広く届けました。

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キャンペーン前後で
約8倍の出荷増も

結果的に、養殖のブリは在庫として溜まっていた状態を脱し、3月現在は若干不足しているような感触を覚えるほどだそうです。生け簀にも稚魚が放たれ来期事業への準備が始まっています。
しかし、一方でカンパチは夏の魚という市場からの印象と、ブリに比べて調理方法が浸透していないことから売れ行きには差があったそうです。それでも「キャンペーン前の週には300尾程度しか出荷できていませんでした。
ですが、キャンペーンを行うことで、例年の販売量には及ばないまでも、2400尾にまで増えました」と担当者。現状、まだ需要と供給とが崩れた状態にあると同社。今後も、業界のためにできることを考えながら行動していきたいと話します。